おっちゃん、頑張れ。

人生

深夜1時まで宇部新川駅のバーで飲んで、終電もない中タクシーが店の前にぽつり。

一緒に飲んでた人が、「新山口駅までいけますか?」と聞いて、「あぁいいですよ」と言うので、その人は「じゃあ8000円で!」と言って8000円をおっちゃんに渡してくれました。メーターを普通に回したらたぶん1万くらいかかるところをそうやって最初にディールしちゃう感じがさすがだなと感心しつつ、私はそのタクシーに乗った。

「この時間はいつも忙しいのにたまたまです、お客さん運が良いですね」とそのタクシー運転手は言った。そこから色々な話をした。その中でおっちゃんの仕事の話になった。

この仕事は6年目。現在52歳。6年前に会社を辞めた。離婚もした。タクシー運転手は楽勝ですよ。前職は会社員だったが、ずっと我慢していた。家族のため、生きるため、上司、同僚、部下。25年間、色んなことに耐えて仕事をしてきた。酔っ払いは大変ですが、前みたいに何かを我慢したり、嫌なことをしたりすることはない。

そんなおっちゃんの話を聞いて、ああ、みんな生きてんだと思った。みんな大変なんだ。

私は素直にお疲れ様でしたと言いたい。よく頑張ったと思う。今自分の時間を好きに使ってくれてたらいい。

それと同時に、私は自分自身に誓った。私はそんな生き方はしないようにしよう。

新山口駅に着いた。ロータリーに入ったら、もう深夜2時過ぎだというのに、会社員の男性が一人ぽつり。タクシーはその人の前に止まった。私と入れ替わり。

たぶん、その人も頑張っている人なんだろう。田舎の深夜2時、ってなかなかだぞ。

そうやって私は再度自分は自分の生き方をして、ちゃんとお金も稼げるようになろう、そう思ったのであった。

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